草をふむおと。

草と水とワンコが好きな人が書く日々の日記的な何か。

夜更かしピンネイト

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前の日記のこの画像

もう結構古い写真で申し訳ないのですが、中央の水草が何か分かります?

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これと同じ種類です。

 

そう、ちょっとばかし昔に流行って今はあまり見かけない?

パンタナルレッドピンネイトという水草ですね(´∀`*)

 

昔は1本数百円とかで売られてましたけど、今はあまり見る機会の無くなってきたちょい流行りの草ですね

 

育成は二酸化炭素の添加があれば簡単で、赤系かつボリュームのある柔らかな葉がキレイな良い草でした。

最初はポゴステモンの仲間かな?とか思ったのですが、実はルドヴィジア。

 

通常ルドヴィジアというと、北米と南米、アジアに分布するミズキンバイなどの仲間になるのですが、

よく流通しているルドヴィジアというと、北米産のルドヴィジア・レペンスとルドヴィジア・パリストリスの交配種ということになってますね

レッド・ルドヴィジアはそれのより赤くなるもの、というところで、レペンス×パリストルリスの選別交配という立ち位置ですが、環境によってどちらも赤くなりますし、緑にもなるのでなんとも区別しづらいところがあります

 

ちなみにレペンスは少し葉幅が広め、パリストリスは少し葉幅が狭め、というニュアンスで良いと思います、育成のしやすさなどは同じです。

 

他に北米産のものにはニードルリーフルドことルドヴィジア・アルクアータもありますね

日本に産するルドヴィジアはルドヴィジア・オバリスという丸葉のかわいいルドヴィジア。

 

 

話し戻しまして、パンタナルレッドピンネイト!

一応この子は学名上はルドヴィジア・インクリナータと呼ばれる南米産のルドヴィジアとして紹介されていたのですが、当時まったく納得がいかず、

水上葉もインクリナータの水上葉と形状が違うし、そもそも全然見た目が違うというw

ちょっとインクリナータの画像が手元になかったので紹介はできないのですが、また後日自宅育成分のをうpします

 

ひとつの水草の水中葉が環境によってぜんぜん違うということはよくあることなのですが、水上葉の形状は似たり寄ったりになることが多く

水中葉も違えば水上葉も違うとなると、もはや別種?という感じで疑念を持っていたらある日

 

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あ、下の方がピンネイトっぽくて上の方がインクリナータっぽい・・・

 

という状況を発見w こう見ると確かに同種やww

 

と、妙に納得してしまった1枚で、個人的にコーフンしておりました。

よくよく観察すると貧栄養の状態で、葉色が薄くなったときにハッキリ出てくるよ運脈が、ピンネイトの細い葉に入る葉脈に若干似てたりします

 

恐らく二酸化炭素の添加のあるカナリ明るい環境下では葉数を増やし、その形状で生育するものの、環境が悪くなった場合葉を小さくしたり色が褪せたりする中で、もとの少し葉幅のある形状に変化することもあるのかな、という見解です

一度適応した形状からなかなか戻らないということもあったりするので、環境が合わなかった時にはこの形状に戻らずにそのまま枯れてしまうこともあるのかなー、という

 

ちなみにパンタナルレッドピンネイトにはグリーンピンネイトという赤くなりにくいインクリナータの変種もあったり、

 

ルドヴィジアsp.トルネードと呼ばれる葉がくるくるになるピンネイトちっくな形状のものもあったりします

ルドsp.トルネードに関しては水上葉自体は北米産のものによく似ているので、恐らくインクリナータとは別種ですがw

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水草の形状の変化にはいっつも頭を悩まされますが、

これがまたハマってしまう水草のいいところなんでしょうねー(*´ェ`)ボー