水中から水上、からの水中
今日は火曜日、今日は火曜日、
最近曜日感覚がどっかにとんでいってしまって、毎日日付と曜日をつぶやく日々です
友達がうちにきて、なんじゃこりゃーとなって、しばらくしてから聞かれる質問
「水草って、なんなん?」
どうも、普段あまり接しない水の中にある草について、よくわからないようで
普通の陸上の草とどう違うのか、どっからどこまでが観葉植物で、どっからどこが水草で、コケと草とがどう違うのか、などなど
はてな?がぐーるぐるしてしまうそうで、確かになるほど、むずかしい
水草というと、厳格な定義があるわけではなく、それぞれ人によって解釈が違ったりするのですが、おれとしては一番オススメなのが水草研究者としてかなり有名で、某短期大学で講師をなさっている大滝さんのご意見、
個人的に凄く尊敬している方で、とても参考になる本も著していらっしゃるのでゼヒ見かける機会があればご一読をば。
で、まぁ簡単に言いますと、
水草=
沈水植物(完全に水中に沈み生育している植物)
抽水植物(根や茎の一部が水中で生育し、草体のほとんどが水上に出ている植物)
浮葉植物(水面に葉を浮かべ、草体のほとんどが水中で生育する植物)
浮遊植物(水面に草体が浮かび、水面で生育する浮遊生活をする植物)
湿性植物(水分を多く含む土壌で水上生活をする植物)
これらすべてが「水草」であるという意見が大方の見方です
で、これは重複することも大いにあり、表現としては
「ポリゴヌムsp.ピンクは沈水植物~湿性植物で、水中でも水上でも育成できます」
「タイ・ニムファは基本的に浮葉植物ですが、水中葉も多くもつため沈水植物~浮揚植物とも考えられる」
といった感じでしょうか。
要するに水草ってのは「水辺に生育する水中から水上にあるさまざまな草」と。
水上葉と水中葉を持つ水草は基本的に湿性植物であったり抽水植物であったりします
例外としてカナリ陸生傾向の強い植物(ドラセナやポトスなど)でも二酸化炭素を添加することで水中育成できたりしますが、基本的にはそれらは水草とは呼べませんね(@'ω'@)ドラセナは樹木ですしw
さて、水草に関してはそんなところで、
じゃあコケやシダはなんなんだ?海藻ってどうなるん?となるところ
厳密に解説するのはちょっと難しい話になるのと自信がないので(←
ニュアンス的な感じで受け取ってもらえると。
コケやシダは基本的に胞子で繁殖し、花を持たない植物のことで、ハイグロやルドヴィジアなんかとはカナーリ遠い存在になります
更にコケとシダでも大きく形態も異なり、遠い関係になります。
水草の中では育成の仕方や有形草やロゼットタイプの草とは全然違いますよということで、コケ・シダでまとめて紹介されることの多いグループですが、彼らからするとコケとシダでもぜんぜんチゲーンだよ!という感じです
そして海藻。これまたややこしくなるのですが、僕らの言う海藻っていうと、
海に生育している草っぽいもの。増えるわかめちゃんとか、塩コン部長とか、あのへん?的な感覚で言うアレなのですが(あれってw
いわゆるワカメやコンブ、アオサはコケの仲間になってきます。
他にもモズクや寒天のもとになるテングサもワカメやコンブの仲間です
ただ他にも海に生育する植物はあって、アマモやリュウキュウズガモ、ウミヒルモなどがそれになるのですが、彼らは海藻と分けるために「海草」「うみくさ」と呼ばれます
ぱっと頭に浮かばないグループですが、バリスネリアを想像してください
あれが海でぐわーんと茂っている感じですw
彼らは水草の中でも変態中の変態で、塩水で生きることを選んだ変な子たちです
通常水草は塩に対して耐性がなく、基本的に塩をかけるとホウレンソウのおひたしみたいになってしまいます
そんな塩が嫌いな植物が、いったん陸にあがったにもかかわらず海に帰るという選択をした変わったグループなのです
と、海には大きく分けて「海藻」と「海草」のグループがあり、前者はコケ、後者は「水草」となります。
これで大体水草の世界観は伝わったでしょうか?
これで水草に関することだけなのですから、陸上植物まで視野を広げると恐ろしいことになります(´Д`)
でもこれがまた、面白いんですよー!!!!←(危ない人
さて、この水草は某赤系水草なのですが、個人的に凄くコーフンした一枚なのです
(´、`*)ちなみにルドヴィジアの仲間なのですが、詳しくはまた次回w